【ムーヴ】車のボディの擦り傷をDIYで直す

擦ってしまった傷をDIYで直しましょう。

 

 

 

友人が車を擦ってしまった

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友人から「車擦ったけど、この間板金屋さんで直したばっかりだし出費厳しいから直して!金は出すよ!」と連絡がきました。

私は金で動くタイプなので直すことにしました。がんばりましょう。

 

 

 

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傷はこんな感じ。

 

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ちなみにきれいだった頃の写真はこれです。かわいそうに。

 

依頼内容はこんな感じ。

  • 地金が出ているようなので、錆が出ないようにしてほしい
  • 擦ったままよりましな程度に直れば満足
  • 修理期間は1日

 

DIYで技術的にも板金屋には及ばないということを伝え、車がどうなってもいいという了承を得て修理スタートです。

 

 

ボディの色を調べる

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修理に使う塗料を購入するにあたり、ボディの色を確認しましょう。

赤丸で囲ったところに「COLOR B78」と書いてあるので、この車の色はダイハツのB78ということがわかります。

 

ボディの色の確認はエンジンルーム(ボンネットを開けたところの場所)で確認できると思います。

詳細は下記のカラーナンバーの調べ方を参照してください。

 

www.99kobo.jp

 

 

修理用に購入した道具

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写真は使用していないものが写っていたり、逆に使用したものが写っていなかったりしますが、使用したものは以下の通りです。

 

 

SOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 コンパウンド専用スポンジ 09148
 
SOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 液体コンパウンド 125ml 09024

SOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 液体コンパウンド 125ml 09024

  • 発売日: 2011/05/26
  • メディア: Automotive
 

 

修理の手順

基本的には下記のサイトを参考に修理していきます。 

 

www.99kobo.jp

 
 
 

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修理する部分を洗車します。
 
 

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やすり(サンドペーパー)の粗めのもの(150とか320)で、擦ってしまった箇所の周囲の塗装や錆を削ります。
 
 

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シリコンオフで脱脂(シリコンオフを吹いた後にきれいな布などで拭う)をしてから、厚づけパテを塗ります。厚づけパテが乾くまで1時間(20℃の場合)ほど放置します。
 
 

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やすり(サンドペーパー)の粗めのもの(320とか600)で厚づけパテを研磨してなだらかにします。
この時点で大きなへこみ(2mm×2mm以上など)があったりする場合は、再度シリコンオフで脱脂&厚づけパテを塗ってから乾燥させます。
 
2mm×2mm以下のへこみや穴は、薄づけパテを使って埋めていきます。
シリコンオフで脱脂した後、薄づけパテを塗って1時間程度乾燥させ、やすりで研磨します。
 
 

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新聞紙とマスキングテープで車をマスキングし、シリコンオフで脱脂した後プラサフを吹きます。
 
 

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今回はドア部分とボディ部分を擦っていたので、分けてマスキングし、プラサフを吹いています。
この時プラサフを大量に吹こうとすると液ダレしてしまうので、薄く塗り重ねるようなイメージで吹いていくときれいに仕上がります。時間があるなら乾燥タイムを多少とるといいかもしれません。
 
 

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修理している箇所がプラサフの色で覆われて見えなくなればOKです。
 
 

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ドア側も同様にプラサフを吹きまくります。
 
 

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プラサフを吹いてからマスキングを剥がすとこんな感じ。
 
 

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プラサフを吹いた箇所と周囲の塗装の境目が、少し段差になっているのでなだらかになるようにサンドペーパーで研磨します。
 
 

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プラサフを吹いた箇所から広めに範囲を取り、シリコンオフで脱脂をした後、ボカシ剤を吹いてから下塗り塗料を吹いていきます。
 
 

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ドア側も同様にプラサフ研磨→下塗り塗料を吹きます。
 
 

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同様にシリコンオフで脱脂→ボカシ剤→上塗り塗料を吹いて塗り重ねていきます。
下塗り塗料だけだとのっぺりしていますが、上塗り塗料が加わることによってキラキラしてきれいに見えますね。
 
 

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上塗り塗料が吹き終わったら、シリコンオフで脱脂→クリア塗料を吹いて重ね塗りし、完成です。こんな感じ。
 
 
 

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友人の休みの関係で1日で作業してほしい、とのことでしたが乾燥時間が十分に取れないわりにはなかなかきれいにできたのではないかと思います。
丁寧にやればなんとかなるもんですね。
色味が違うのは、新車当時の調色しかしてもらえないので仕方なし。ちょっと色が浮いてしまいますね。
 
本来であれば、パテ塗り→プラサフ→塗料塗りあたりで十分に時間を取って硬化させた方がいいので、焦らず作業するのが一番かと思います。
 
 

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上の写真は修理1ヶ月半後のものですが、焦って作業した関係で、パテか塗料が縮んだのかちょっとよれてしまったような気がします。
 

予算と時間の関係で今回はアクリルクリアにしましたが、ツヤ感を出すためにはウレタンクリアの方がいいらしく、次回というか時間がある時はそちらを試してみたいところ。

 

 

 

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うーん、よれと色のムラがちょっと気になりますね。でも擦った時よりは多少は紛れてマシになっているでしょうか。

 

車の擦った傷も、完成度と時間と労力を気にしなければ自分でもある程度直せる、というお話でした。ぜひがんばってみてください。

完璧を求めるなら素直に板金屋さんに修理を依頼しましょう。プロはきっちり直してくれるからすごいぞ。